- ダイエットのために何かはじめようと思ってるんだけど・・・
- ピラティスとヨガのどっちが良いの?
- ピラティスとヨガの違いを教えて!
ピラティスとヨガは明確に違いがあります。自分の目的にあう方を選ばなければ、期待する効果は得られません。
この記事ではピラティスとヨガの違いについて解説します。この記事を参考にすれば、ピラティスとヨガのどちらが自分に適しているかが分かります。
ピラティスとヨガの違い4選
ピラティスとヨガの違いは4つあります。決めるうえで重要なポイントなので、しっかり押さえましょう。
- 成り立ち
- 呼吸法
- 動き
- 消費カロリー
成り立ち
ピラティスとヨガの違いは成り立ちです。それぞれが確立された目的を理解しましょう。
ピラティスはリハビリが目的で確立されたエクササイズです。ジョセフ・ピラティス氏が自身の病気をきっかけに開発しました。戦時下に負傷兵のリハビリやケガの予防方法を伝えていく中で確立したものです。
ヨガは精神を安定させる修行の目的で取り入れられた動きです。インダス文明時代に宗教法として用いられました。身体の健康法ではなく、精神を安定させることが重要視されています。
呼吸法
ピラティスとヨガの違いは呼吸法です。どの自律神経を刺激するかで効果の違いがでます。
ピラティスとヨガの呼吸法は以下の通りです。2種類の自律神経によって、別の効果が得られます。
ピラティス | ヨガ | |
---|---|---|
呼吸法 | 胸式呼吸 | 腹式呼吸 |
自律神経 | 交感神経 | 副交感神経 |
効果 | 脳が活性化する 筋肉が活動的になる 集中力が高まる | 脳が休まる リラックス効果 |
ピラティスは脳を活発化することで、集中力を高める効果があります。対してヨガは脳を休ませることで、リラックス効果を感じられます。
動き
ピラティスとヨガの違いは動きです。
ピラティスは流れるように動き続けます。背骨や関節の動きを滑らかにするエクササイズが中心です。動きの質を重視しながら、正しい姿勢をつくります。
ヨガは腹式呼吸をしながら身体のストレッチポーズを数秒間キープします。関節の可動域を広げ、筋肉の柔軟性を高めるポーズが中心です。インナーマッスルを強化し、姿勢を矯正します。
消費カロリー
ピラティスとヨガの違いは消費カロリーです。
身体活動量の指数であるMETsを用いると以下の数値になります。ヨガの種類にもよりますが、一般的なハタヨガよりもピラティスの方が運動量が多いです。
METs | |
ピラティス | 3.0 |
ハタヨガ | 2.5 |
パワーヨガ | 4.0 |
具体的な消費カロリーの数値を出したい場合は以下の方法で計算します。
体重60kgの人が30分のハタヨガで消費したカロリーは以下の通りです。
(2.5METs-1METs) × 60kg × 0.5時間 × 1.05 = 47.25kcal
ピラティスがおすすめな人
ピラティスがおすすめな人は以下の通りです。
- 運動不足
- 姿勢の歪みを整えたい
- ダイエットをしたい
運動不足
ピラティスがおすすめな人は運動不足の人です。ピラティスは元々リハビリを目的として考えられたからです。≫ピラティスの成り立ち
個々の身体の状態や運動量に合わせて負荷を調節できます。ピラティスは床の上で寝た状態でできる運動から、マシンを用いた運動まで数百種類ものエクササイズがあります。一連の動作をゆっくりと流れるように行うため、運動不足の人でも取り入れやすいです。
姿勢の歪みを整えたい
ピラティスは姿勢の歪みを整えたい人におすすめです。インナーマッスルを鍛えられるからです。
代表的な悪い姿勢は以下の通りです。日常生活の癖で、筋肉が低下し姿勢が悪くなります。
姿勢 | 状態 |
猫背 | 背中が丸くなって首が前に出ている |
反り腰 | 骨盤が前傾し背中が反っている |
ストレートネック(通称:スマホ首) | 首の骨が前傾したまま真っ直ぐになっている |
巻き肩 | 肩が前に出て背中が丸くなる |
インナーマッスルを鍛えると筋力の左右差が無くなります。筋肉の不均衡な状態を正すことができるからです。姿勢の悪さから起きる身体の不調を改善できます。
日常生活での動きでは意識して鍛えることができないインナーマッスルが鍛えられます。
ダイエットをしたい
ピラティスはダイエットをしたい方におすすめです。マシンピラティスは負荷量を掛けたエクササイズができるからです。
ピラティスの創始者であるジョセフ・ピラティスは以下の言葉を残しています。
ピラティスはインナーマッスルを鍛えて筋肉量を増やします。筋肉量が増えると基礎代謝が上がり痩せやすい体質になります。結果、ダイエットに効果的です。≫マシンピラティスで理想の体型変化はできるの?効果と期間について徹底解説
ヨガがおすすめな人
ヨガがおすすめな人は以下の通りです。
・運動や筋トレが苦手
・瞑想法に興味がある
・リラックス効果を得たい
運動や筋トレが苦手
ヨガがおすすめな人は運動や筋トレが苦手な人です。大きな負荷をかける無酸素運動ではないからです。
ヨガは呼吸に合わせて筋肉を刺激しながら酸素を消費します。いわゆる有酸素運動です。
有酸素運動とは筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動です。代表的な種目はウォーキングや水泳といった、軽い負荷をかけて行う運動のことを指します。
≫厚生労働省(外部リンク)
ヨガはマシンや道具で大きな負荷をかけることがないため、運動や筋トレが苦手な人でも問題ありません。
瞑想法に興味がある
ヨガは瞑想法に興味がある人におすすめです。自分自身に意識を向けることで日常のストレスが軽減します。
2012年に米国で行われた瞑想の意識調査では、以下のような結果が出ています。
34,525例の成人のうち1.9%が過去12ヶ月間に瞑想を実施し、瞑想を実施している方のうち92%がリラックスやストレス軽減のために瞑想していると回答しています。
≫厚生労働省(外部リンク)
瞑想はリラックスさせたり、ストレスを軽減させたりします。副交感神経を活発にし、脳を休ませる効果があるからです。瞑想は自分自身に意識を向けることで、メンタルが安定します。
リラックス効果を得たい
ヨガがおすすめな人はリラックス効果を得たい人です。神経伝達物質のセロトニンの分泌が増えるからです。
人が幸せを感じるときに分泌される神経伝達物質です。ウォーキングやダンス、ヨガなどの一定のリズムを伴う運動をするとセロトニンの分泌が促されます。
セロトニンが活性化すると、リラックスする以外に以下の変化がでます。
- 感情をコントロールできる
- 満足感を得やすい
- 気持ちの起伏が減る
- 集中力が高まる
ヨガによってセロトニンが分泌され、リラックスしたり幸福感が増したりする効果を実感できます。
ピラティスとヨガの違いを理解しよう
ピラティスとヨガの違いは以下の4つです。違いを理解したうえで、自分に合うものを選びましょう。
- 成り立ち
- 呼吸法
- 動き
- 消費カロリー
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